実力を知る。

実力を知る。

目の前に断崖絶壁がありました。

その頂上にタンポポの綿毛がありました。

それを見つけた子たちが、あれが欲しい!と登り始めました。

私ができることは見守ること。

ミッピーは高い所が得意ではなく、一緒には登りません。(これはみんな知ってること。これをするのはできる子に対して)

もちろんできないうちや、こんなことがあるからねと伝えるときは1番にやってみます。(サボっているわけではないんですよ笑)

その代わりに、引き返すことの大切さは常日頃伝えているのと、自分で何とかしないといけないことと、時間が許す限り色々な経験ができる環境を共に見つけ、実行しています。

この断崖絶壁。足元がすごく悪く、ちょいと登れば崖が崩れたりします。

安全第一ですから、見てるこちらは正直気が気じゃない。

でも、信じて待ちます。

どういうところが崩れにくいか、どのように足をかけたら登りやすいか、手はどうするか、彼らは知ってる。

それに、何かある前に、引き返す勇気も知ってる。

そう信じて、ひたすら待ちました。足をガクガク震えさせながら。

みんなが頂上まで登れたわけではありませんが、

引き返す勇気を持っていた。

自分の実力をちゃんとわかっていた。

適当に登っていたわけではなく、道を選択していた。

自分の実力を確認するために後ろを振り返りながら、戻る勇気も持ちながら、余裕を持って登っていた。

みんながそれぞれの実力に合わせ、行動したあと、私が感じたことは

この子たち、ちゃんと育っているんだな。

感動しました。

大怪我をしないよう、遊びの中から、生きる術を身につけています。

危ないからやめなさい。

この言葉ほど、危ないものはないとわたしは思います。

危ないと思うならば、命を守る実力を身につけれる体験をぜひさせてほしいです。

引き返す勇気と共に。