ありがとう
- 2020.01.18
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私のひいじいちゃんのお話。
ひいじいちゃんは100歳近く生きました。
優しくて背が高くて、鼻も高くて。
私が覚えてる姿は、目が見えなくて、いつもベッドに寝ている姿。私がとっても小さい頃。
最期の時を祖父母宅で過ごしていたひいじいちゃん。私が遊びに行く時は、私がお茶やご飯を部屋に持っていってました。
いつも、「あーとー」って言ってニッコリ笑ってくれていました。
大好きだけど、でも死が近い。そんな雰囲気を諭した私は時に怖い。。。と思いながらひいじいちゃんとお話をします。
なんて話しているのか正直わからないことも。。。たくさんお話をするわけではなかったけど、いつも「あーとー」って言ってくれました。たくさんたくさん「あーとー」って。「あーとー」だけは聞き取れた小さな私。
でも「あーとー」の意味がわからなかった私は、母に尋ねます。
じいちゃんは、お話がしにくいから、ありがとうって言葉を「あーとー」言ってるんだよ。と教えてくれました。
しばらくして、ひいじいちゃんが亡くなり、初盆の日。ひいじいちゃんのお膳を私が替えに行くと、絶対倒れないはずの卒塔婆が倒れました。
人の死が初めてだった私は、怖くなって泣きながら母のもとにいきました。
母は、ひいじいちゃんが「あーとー」って伝えたかったんだと思うよ。とギュッと抱きしめてくれたので、怖い気持ちはなくなり、またひいじいちゃんの所に行くことができます。
私の人生の中で、1番印象に残っているひいじいちゃんのありがとう。
短い時間しか一緒にいなかったのに、私が人生の中で必要なありがとうをプレゼントしてくれました。(まだまだありがとうタンク満タン)
毎日子どもたちには小さな事でも、話をしただけでも、ありがとうって言葉がスッと出るのは、ひいじいちゃんがたくさんのシャワーを浴びさせてくれたからもあると思います。
これからも、私が今までいただいたありがとうを全部全部込めて伝えていきたいと思います。g-kidsはたくさんの人の愛が詰まった宝箱だと私は思っています。
ありがとうの言葉の力はすごい。
皆さんのありがとうが、必ず誰かのパワーになります。